学科紹介

Introduction

自然科学の知を統合して新しい分野を開拓する人材を養成する。

統合自然科学科では、さまざまな学問領域を自由に越境・横断することにより、多様な自然科学の知を統合し、新たな領域を開拓できる人材の養成を目指します。また同時に、広い分野での活躍を裏づける高い専門性と、幅広く豊かな知性を兼ね備えた真の「自然科学教養人」を育成します。

本学科は、「数理自然科学」、「物質基礎科学」、「統合生命科学」、「認知行動科学」の4つのコースと「スポーツ科学サブコース」で構成される、柔軟で多様な選択が可能な教育システムです。そこでは、自然の数理的構造を探求する数理科学、原子から生体物質まで広く物質の真理を追求する物質科学、生体と生命現象の本質に迫る生命科学、人間・動物などの個体や集団が研究対象の認知行動科学、さらにはスポーツ科学まで、深さと奥行きと広がりをもつ多彩な科学の世界を,学生自身の選択に応じて,系統的に広く、あるいは専門的に深く,自由なスタイルで学ぶことができます。一方,教養学部の他学科との強く柔軟な連携を通じて,より広がりのある学問分野での発展的な学習も可能にしています。

学科長ご挨拶

Message from dean

学科長 深津 晋

学科長 深津 晋

Resourceful な人材を目指して

複雑多様化する社会の変化に対応可能なすぐれた人材の輩出は大学の使命です。

統合自然科学科はこうした要請に応えるべく2012年に改組された駒場キャンパスの新生理系学科です。

われわれが目指すのは、単にタフとか、簡単に諦めない、だけでなく、ここぞという時に力を発揮して問題を解決に導いてくれる、そんな人材の育成です。これにぴったりな日本語が見当たらないので英語を借りれば “resourcefulness”。

「この人は持ってる」という感じでしょうか。皆さんにはこの言葉に象徴されるような「社会の即戦力」あるいは20年、30年先にこの国の自然科学研究と関連技術開発分野をリードする人材に育ってほしいと考えています。

昨年2016年のノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典先生は本学科の前進である基礎科学科のご出身です。自然科学の新たな潮流を創成せんとする諸君の中から第2、第3の大隅先生が現れてくれることを期待しています。

Resourcefulness への道筋

● 足下を固めよう

さてそれには何が必要でしょうか。まずは自分のホームグラウンドを定めて基礎を積み上げ、理解を深めること。例えば「生命」がホームなら「生命」にある時期どっぷりと浸かることが必要なのです。そして「普通のことが普通にできる」こと。プロ選手の一瞬のスーパープレーも日々の地道な練習があればこそ。

● 眺めのよい場所を確保しよう

次いで広い視野を獲得できる環境に「いる」ことです。図書館になぞらえれば、自習は図書館で。。。の構図どおり「知の集成」に囲まれること。「意識せずとも周りのちがう景色が目に入ってくる」ことが大切です。新しい世界への入り口は思いがけないところで見つかります。

● あくまで自分のペースで

見渡すタイミングも君次第です。1、2年の教養課程とはちがっていつからでもどこからでもそれが可能です。受講以外にも別コースの仲間や教員との交流を通じて「多角的な物の見方」が身につく機会がいっぱいあります。これは専門を深めるだけでは開発できない能力です。

● 常にチャレンジし続けたい君へ

眺めるだけでは飽き足らない人は、隣接コースの風にも吹かれてみましょう。ここで新たな高みを目指すのも「おおいにアリ」。相当数の人が「副専攻修了証を手にしている」事実は、学生諸君の知的好奇心の旺盛さの表れでもあります。

●「 形より入れ」から「自分流」へ

最初は見よう見まね。でも遂には「自分にしか見えない方向」に「ひとりで歩き始める」こと。言うほど簡単ではありませんが、個々の志向・興味に応じた柔軟で多様な形態のカリキュラム履修を通じていずれこれが可能になるのです。

● 考える時間を

だからと言って沢山のことをやらなければいけない訳ではありません。最近、卒業必要単位は84から76に大幅減。たとえ「変節」しても大丈夫。一定の基準を満たせば、好きな研究室で卒業研究を履修できるユニークなシステムもあります。どれも「考える時間」のためです。

● 自分の将来をイメージする

卒業生の多くが大学院進学を目指しますが、やがて大学等の教員,公的機関の研究員,官公庁の専門職、あるいは企業等に活躍の場を求めて巣立ってゆきます。この先の自分の姿をおぼろげながらでもイメージしてみるのは大切です。それに向かって努力できればしめたものです。

学科紹介